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  1. 仙台市議会 1999-03-16
    平成11年第1回定例会〔  東西交通軸促進調査特別委員会報告書 〕 1999-03-16


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:            東西交通軸促進調査特別委員会報告書  東西交通軸促進調査特別委員会における調査概要について御報告申し上げます。  なお、この報告書は、第4回及び第5回の委員会においてまとめた、I 東西交通軸促進に関する提言II 委員会活動経過を加えた構成としております。             I 東西交通軸促進に関する提言 1.総合交通体系としての東西交通軸東西交通軸高齢化が進む社会にあって、住民が本当に生き生きと活動し、安らぎを感じながら暮らしていける地域社会をつくるために有効な手段の一つと考える。  東西交通軸ができることによって、南北地下鉄をはじめとした他の公共交通機関との有機的なネットワークが整備されることにより、仙台市内地域間の交流が増加するとともに、都市の魅力が高まり、経済活性化が図られ、結果、税の増収をはじめとした広範な経済波及効果が期待されるとともに、車からの転換が進むことにより環境改善が進展するなど、全市民にメリットがあることを市民に具体的にわかりやすく提示することが必要不可欠である。 ・仙台まち南北に発展しているのは地下鉄南北線影響が大きいが、泉中央駅を含めた周辺交通アクセスが非常に大きな問題になっており、改良計画を進めているところである。東西線南北線とともに100年後も市の骨格として残っていくものであり、その必要性について沿線住民のみならず、全市民が納得できる必要性の十分なPRを行うべきである。 ・ルート設定根拠について、東西線ルートから離れた地域に住む住民にも理解が得られるよう十分なPRを行うべきである。 ・市全体の都市内交通整備JR宮城交通と連携し、役割分担も含め整理し、総合的に取り組むべきである。 ・東西交通軸整備に併せて、例えば、ひより台や太白団地方面から南西方向の起点駅にアクセスするために、都市計画道路川内旗立線のうち、(仮称)金剛沢橋建設を併せて行うなど、東西軸ルート都市計画道路との結節、周辺インフラ整備を盛り込んだ計画の立案と推進を行うべきである。 2.採算性向上のための方策建設費低減化) (1)JRとの協議について ・京都市では、東西線の中でJRと交差する地下部分補償金を無償、もしくは低額で済ませている実例がある。相当の建設費の圧縮につながるものであり、重要な研究課題とすべきである。 ・京都市では、JRとの交差箇所について、独自で発注している例があり、難工事の場合はスタッフを出向してもらっている。JRとの交差地下部分工事に際し、これまでのようにJR側工事を委託するのではなく、市独自で工事を発注することも検討すべきである。 (2)国への働きかけ ・国の道路事業はじめ、他のインフラ整備事業への助成の観点から、地下鉄事業に対しても、国からの一層の助成が受けられるよう政治的働きかけが必要である。 ・地下利用が大いに見直されている中で、建設コスト低減に大きな効果があると考えられる区分地上権、大深度の土地利用について、国の制度を変えていく働きかけをすべきではないか。 (3)仙石線とのレールの共用化仙石線地下部分の一部を東西交通軸が共用することにより、400億円の建設費低減化につながるとの土木専門家意見がある。
     ラッシュ時間帯の本数の問題、ホームの位置の高さ等の問題もあるだろうが、着工までまだ時間もあり、研究課題としていく必要があるのではないか。 3.まちづくり方策駅勢圏の中に学校・企業・イベント開催施設等の誘致が期待できるようなまちづくりが進められるよう、沿線周辺まちづくりについて十分な調査行い計画を練り上げ、具体的な対策を立てた上、他の公共交通機関東西線へのアクセスをベストにし、バスプールを含めた駅づくりバス優先が可能な周辺道路改良民間駐車場有効活用を図ることにより効果的なバス・アンド・ライド、パーク・アンド・ライドが確実に実施されるような交通体系の構築を十分検討され、開業に合わせて計画を実施されたい。 ・東西線沿線及び関連する地域の特性、持ち味にふさわしいまちづくりのマスタープランを策定しておく必要がある。 ・公共施設駅周辺に張りつけるという発想だけではまちづくりは進まない。民間集客施設をどう張りつけるか、民間による開発をいかに進めるかが重要であり、駅周辺整備がスムーズになされるよう当局から整備計画の早急な提示を行うべきである。  また、民間が主体であっても、必要がある場合には規模に応じた行政の節度ある支援を今後も行うことが必要である。 ・東西線のうち地上部分にあたる広瀬川、竜の口といった箇所での騒音、景観など自然との調和について十分な対策を立てるべきである。 ・まちづくりは、市民にいかに関心を持っていただくかが重要な決め手である。東西交通軸の進捗に従い、市民にどのように理解協力を得るかが重要であり、沿線も含めた市民協力をいただくという意味でも十二分にPRを行うべきである。マスメディアを通じての情報提供ばかりではなく、本来行政がなすべき市民に対する情報提供をさらに行っていくべきである。 4.財政問題一般財源に占める公債費の割合が、今後高まると予想される大変厳しい財政難の中での事業である。十分その点を踏まえて事業に当たるべきである。 ・東西線導入により、ある程度の車社会からの脱却が考えられるが、車を使用し生活する地区は数多く残る。東西交通軸整備事業影響により都市計画道路整備など仙台市が計画している他の事業がおくれれば、市民に不利益をもたらす。  他の事業に対する影響を最小限にとどめられたい。また、大きな軌道修正がある場合、市の責任で早めに市民公表すべきである。 ・財政の好転は当分望めなく、一般会計に負担をかけるわけにはいかない状況であり、財政的に残された手法としては、国からの補助金による財政支援しかない。  できる限りの国の支援を引き出していくよう、国に対して、当局はもちろん本議会としても強力に働きかけをしていくべきである。 ・PFI(Private Finance Initiative)については十分検討し、本市にとって有効な手段とすれば、導入も視野に入れた中で財政問題の検討があって然るべきである。                II 委員会活動経過 平成10年6月10日  正副委員長互選委員長 渡辺博、副委員長 木村勝好平成10年7月16日  第1回委員会  調査事項手法年間開催計画等、本調査特別委員会の運営について協議  当局からの報告及び質疑応答   ・東西交通軸整備推進事業 平成10年度事業計画について   ・平成9年度東西交通軸事業に関する調査結果の概要   ・京都市における東西線導入経緯  調査を進めるに当たって必要と思われる資料要求 平成10年8月17日~18日  他都市視察  視察先  京都市営地下鉄東西線  調査事項 建設経緯建設費財源平成10年8月17日  協議会  東西交通軸に関する申し入れについて協議 平成10年8月20日  第2回委員会  当局からの報告資料説明及び質疑応答   ・東西交通軸ルート(案)   ・東西交通軸整備計画(案)   ・平成9年度調査結果概要報告に関する補足資料           (ゴムタイヤ式交通による比較資料)   ・工事着手に至る想定スケジュール(案)   ・市民に対するPRについて   ・東西交通軸事業に対する陳情等について   ・南北線及び東西交通軸沿線における施設配置状況   ・東北大学の新キャンパス整備構想  質疑終了後、委員間の意見交換を行い、ルート案公表に当たり、事業促進に向け、以下の点について本委員会所属議員有志により申し入れた。  ・今回示されたルート案が、仙台市の将来にとって最善のものであるとする根拠を全  市民に対し、より明確に、かつわかりやすく説明すること  ・財政再建計画をスタートさせたばかりの本市の財政状況にかんがみ、本事業推進  に当たっては、全体的な財政計画と整合した具体的な建設計画を早急に作成して公表  するとともに、建設コスト低減に最大限の努力を尽くすこと  ・民間活力導入も考慮しながら、予定ルート沿線まちづくりを積極的に推進し、  また交通体系アクセス道路整備を行い、市民利便性を図ることなどにより採算  性の向上に全力を挙げること  ・市民の間には本事業についてさまざまなアイデアや意見があり、当局提言されて  いるものもある。今後、市民参加公開シンポジウム開催など、市民意見を可能  な限り取り入れるとともに、広範な市民の十分な理解を得るため一層の努力を尽くす  こと 平成10年11月9日  第3回委員会  参考人からの意見聴取及び質疑応答  ・東北工業大学客員教授仙台高速市電研究会会長) 桂  久男 氏          「LRT(ライトレールトランジット)について」  ・社団法人日本地下鉄協会 理事長 荒尾  正 氏                   田口 照美 氏           「リニアモーターカーシステム等について」  ・社団法人日本交通計画協会 事務局長 宮脇 謙次郎 氏                専門委員 山崎  孟  氏           「ゴムタイヤ式交通システムについて」  当局からの報告資料説明及び質疑応答  ・ルート公表後の陳情要望等状況について  ・PRパンフレットの配布について  ・シンポジウム開催のお知らせについて  ・概算建設費費目別内訳  ・収支計画算定条件 平成11年1月25日  第4回委員会  当局からの報告及び質疑応答  ・ルート公表後の陳情要望等状況について  ・第1回 21世紀のまちを育む東西線シンポジウム 発言要旨  陳情ルート別収支シミュレーションに関する資料要求  東西交通軸整備に関する委員間の意見交換 平成11年2月12日 第5回委員会  資料説明及び質疑応答  ・東西交通軸計画調査結果(ルート別比較)  東西交通軸整備に関する意見交換及び提言への取りまとめ  以上のとおり、本委員会調査概要について、御報告いたします。  平成11年3月16日  仙台市議会議長     菅 原 敏 秋 様                     東西交通軸促進調査特別委員会                        委員長  渡 辺   博...